監督が脱北者に取材をし続けて10年の歳月をかけて作った、北朝鮮の強制収容所での日々を描いたアニメ作品。
すぐ近くの国で強権的な独裁主義により国民が虐げ続けられているという現実。
恐ろしい国ではあるが大なり小なりどこの国でもあったこと、また起こりうることなんだろう。他人事と目を背けることはしたくないな。。
収容所の過酷な生活で荒れ果ててしまう主人公、純粋さを失わない妹。その人権なんて簡単に踏み躙られるんだな。
監督が在日韓国人の方であることもあってか、拉致被害者の日本人も描かれる。
その壮絶さには泣けてしまった。赤とんぼ、ふるさと…
カクカクしたデフォルメ、ポリゴン表現だけどもアニメの内容にはとても合う。
えげつない話だけど残酷なシーンは映さないし、変にリアルなアニメーションではないだけに、見やすいのでは。
エンタメとしてきれいすぎる帰結ではあるかもしれない、でも鑑賞したお陰でこの現実を忘れてはいけないなと思わされた。
今年に入ってからミサイル連発してるけど、コロナ禍の今、一体どれほどの国民生活や家族たちが犠牲にされてるんだろうなぁ…ただ悲しい。
