花

トゥルーノースの花のネタバレレビュー・内容・結末

トゥルーノース(2020年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「短いから今日はこれでいいや!」なんて深夜に見始めた私を責めたい。当たり前に眠れなかった。アニメにするからには、アニメ演出ではないと駄目な理由をどうしても欲するのだけど(特に現実的な話は)、本当にアニメでよかった。これが実写なら、9割は目をつぶって見ていたかも。だってこれは、戦時中の話ではなく、今日起きているお話なんだもの。ラストシーンのヨハンがそれを物語っているから、あのカットは必要でしたね。
ヨハンの心情が、台詞がなくても自然カットでわかるのがまた凄い(バッタとか、星空とか)。生命のサイクルは確かにあるし、人の運命も決められているのかもしれない。でも生まれた国だけでこんなに幅が狭まるなんて、あんまりじゃないか。世界中の人々は分かっているのに、何故手を差し伸ばさないのだ。怒りと悲しみで、夜な夜なインターネットを漁る。どうか今も生きてほしい。
考察サイトで気付いたが、タイトルもダブルネーミング。秀逸。北朝鮮の真実と、北極星のように不変のもの。なので私なら、この物語の象徴は鳥ではなく北極星にするな…って思ったけど、あまりにも安直ですか?
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