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スウィート・シングのktyのレビュー・感想・評価

スウィート・シング(2020年製作の映画)
4.0
15歳のビリーは長いカーリーヘアの似合う女の子。11歳の弟のニコと、アル中の父と共に貧しい中ひたむきに生きる。

二人は監督の実子で、生き生きと演じる姿をモノクロで詩情豊かにカメラが追う。

人物の顔の細かいところまで克明に捉えるポートレートのような描写が想像を掻き立てる。

時に、差し色のようなカラーの挿入がビリーの束の間の幸せを投影しているよう。

ブライアン・イーノの大好きな曲が使われて、グッときた。洋楽好きに刺さる選曲といい、周囲の人々を巻き込み変わって行く物語の流れといい、上手く90分にまとめる手堅さはなかなかのもの。
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