も

マーメイド・イン・パリのものネタバレレビュー・内容・結末

マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

予告で期待しすぎた、というのが正直な感想です。
歌声を聞いた相手(男性限定?)を死に至らせる人魚のルラと、恋に破れ心が動かなくなったガスパードの交流を描いたお話でした。ルラは出会った時は命を救われたことよりも、自分の歌声の力が効かないガスパードに戸惑い、また人間の世界に怯えてるように見えました。一方のガスパードは人魚という非現実的な存在に出会った驚きよりも目の前のルラを救いたい親切心で彼女に接します。そんなガスパードに次第にルラも惹かれていき、またガスパードも…というストーリーでした。
世界観やビジュアルはまるで絵本の世界をそのまま映像にしたような美しさで、見ていて楽しかったです。
ただツッコミどころが色々多いというか…。まず人を死に至らす人魚の歌声をルラは最初は意図的に使おうとするシーンがありますが、火事の後にはそういった描写はなくむしろ歌う余裕など無いと思うのですが救助に来た男性は死にます。またルラがその後ミレナに捕まった後に、ミレナの助手?の男性がいたと思いますが彼には効いていないように見えました。この辺りの描写から人魚の力が自分にとっては曖昧に見え、ガスパードと別れる選択をしなければならないという風には考えられなかったです。
またガスパードも、最初はルラの歌声が効かない程失恋を引きずっていたということですが、それほどの失恋であるならばその話を掘り下げてほしかった気もします。ガスパードがそこまで傷ついてるようには見えなかったからです。途中からルラにどんどん惹かれていく様子は伝わりますが、それならば何故彼の傷ついた心をルラがそれほど癒したのか?というのも気になりました。
デートの後の劇?の準備もいつしていたんだろうとか、色々と考え始めるとうーんとなってしまいました。
映像は良かったのですが、設定がふわふわとした印象を受けたので結局感情移入をすることができませんでした。
も