とらキチ

アムステルダムのとらキチのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
3.6
WWⅠの戦地で親友になった医師、看護師、弁護士の3人が殺人の容疑を晴らそうと奔走する。
1933年に発覚したという政治陰謀事件の実話がとても興味深い。“愛国心”の名の元に大衆を扇動し、アメリカ政府の転覆を図る組織が“五人委員会”と名乗ってしまうところがいかにもソレっぽいし、“5”を十字に重ねたあのエンブレムなんかは、一目見ただけで「あっ!」となってしまった。そんな彼等の言い分、やってる事を現在の世界の状況と照らし合わせると、非常に示唆に富んでいるなぁ…と思わされる。そして日本の我々にはあまりピンとこないけど、欧米の人達にとってのWWⅠによる影響の大きさを改めて認識させられた。
ジャンルで言うとサスペンスコメディとなっていて、たしかに観ていて「もしかしてコレ、笑わせにきてるのか?」って考えてしまうシーンが多々あった。でもそれらがビミョーにスベっていて、これってネイティブとかじゃないとニュアンスがわからないのかな?とか思っていたが、アメリカ本国では興行的に“大爆死”だったようで、やっぱり普通にスベっていた様子(苦笑)。
チャンべの相変わらずの役作りの凄まじさ。きっとあの義眼とかもリアルに入れていそうでコワイ(汗)。テイラー・スウィフトのあの扱いには「アレでいいのか⁈」と違う意味でビックリしてしまった。
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