鹿shika

アムステルダムの鹿shikaのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
3.6
1830年代NY、第一次世界大戦で知り合い、終戦後にアムステルダムで親友となった3人。時が経ち、その中の2人は殺人事件の容疑者の疑いをかけられてしまう。濡れ衣を晴らすために動いていると、かつての仲間である美女ヴァレリーと再会するが、彼らは自分たちが大きな陰謀に巻き込まれていることに気が付く、、

まずキャストが豪華すぎる。
クリスチャンベールにマーゴットロビー、さらにジョンデビットワシントン、ロバートデニーロ、アニャテイラージョイ、、
加えて、エンディングが私の大好きなギヴィオン!!映画見る前から曲だけ何度も聞いてたぞ!
内容どんなでも見るわな!こんなん!
そして内容は、第一次世界大戦後のアメリカを舞台としており、”ほぼ実話”とな。
そしてクリスチャンベールのビジュアルを見た瞬間に、さらに期待値が爆上がりした。


作品は、戦後が舞台ということで、シリアスで難しい印象だった。
しかし、洗練されたこだわりのある服装と、親友3人の意気投合して親友になっていく様がとても平和で、
戦争や、陰謀に巻き込まれながらも、そこだけはしっかりと安定した関係性を保ったままストーリーが進んでいくので、安心して見ることができた。

また、後から調べて知ったのだが、
『007シリーズ』や『オースティンパワーズ』のオマージュがあったり、
最初に出てきた娘(目の前で死ぬ)役が、テイラースウィフトだったり、
という遊び心も盛りだくさんだったので、飽きずに見ることができる。

今作の大筋は、サスペンスなのだが、薄れて分かりにくくなってたから、
将軍を殺した黒幕を探すサスペンス映画
それだけ念頭においていただければ楽しめるかと!
それにしても”五人委員会”という組織が出てくるのだが、こちらは調べてもあまり情報が出てこない。Wikipediaでもサラッとしか書かれていない。
”五人委員会”とは本当にあったのだろうか?とも思ってしまった。
まあ”ほぼ実話”だし、あってもなくても良いか
“ほぼ実話”と言うより、“ほぼフィクション”の方が合ってるのでは?とまで思う笑

それにしても、やっと戦争が終わったのに、こんな陰謀に巻き込まれることになって、、また戦争に巻き込まれた感じで、、不運やなあ
「戦争を止める戦争だったのに
夢は 前の夢を忘れ、また繰り返す。戦争も同じよ。
良い時の後は悪い時が来る。」
というヴァレリーの台詞が真理をついていましたな!

また、最後のバートの台詞も尚いい。
「僕は人を愛す。
人生はタペストーリーだ。僕の義眼も。将軍の犬も。ブイヤベースも。
人生はタペペストリーであり、オペラだ。どの人生にもドラマがある。
愛だけではなく、戦うことも必要だ。人や物に関わり 生きていく。
時には失望するが、それが生きるということ。」

サスペンス映画としてじゃなく、実話ベースの伝記モノとして見るのがいいかも。
鹿shika

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