白波

マッドマックス:フュリオサの白波のレビュー・感想・評価

4.9
ジャパンプレミア鑑賞(IMAXGT)
シリーズ5作目となるこの新作マッドマックス。
実はGシネマサンシャでは初めてのIMAX鑑賞、しかも会場へ向かうとまさかの最前列ですよ。
スクリーンがデカすぎて不安でしか無かったのですが、意外にも観にくくない。
そしてこれが本当にすごいド迫力でした。何しろスクリーンの端が見えなく、視界が全部マッドマックスなんです。
それにサウンド周りもすごかったですよ。
物語は「デスロード」の前日譚で、フュリオサをフューチャーした作品。蓋を開けてみたらとんでも無かったです。
アクションの密度がより高く、それを追いかけるカメラワークがまた素晴らしい。
すっごい近い視点の映像ばかりで、作品への没入感がすごいです。
あとシリーズ通してなんですけど、ジョージミラーは小さなディティールにすごい拘りがありますよね。
バイクのデザインにアクションのアイディア、それぞれの身につける小物まで、本当に見ていて飽きないです。
ディメンタスの馬車みたいな三連バイクにはたまげましたよ。
キャラも相変わらず皆立っていて、ディメンタスは復讐する対象でありながら父的存在としてうまいこと置かれており、フュリオサを成長させる位置付けとなっていました。
また憎めないキャラなんですよね。
決して暴君でなく、皆に平等に分け与えるが為に自身の首を絞めていく。そんな悩めるお父さんのようでした。
ウォーボーイズもスクリーンに出てくるだけでワクワクします。
あと、アニャはすっごい頑張っているのが伝わってきましたよ。
すっごい華奢なのに、言葉以上に語る目がすごかったです。
全編駆け抜けるような展開の連続ですが、ラストは人生の締めくくりのようにじっくりと見せるんですね。
気がついたらあっという間に幕を閉じていました。
ずっと汗ばむような作品で、鑑賞後は心地良い疲れがありましたよ。
あと「デスロード」が再び観たくなります。
三部作となる次作はいつ頃になるかわかりませんが、ジョージミラーに委ね待つ事にしましょう。
兎に角とんでもない作品でした。
白波

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