Amazonプライムビデオ。河崎実監督の商業作品1作目。
80年代のバラエティ番組内ドラマのようなゆるゆるな雰囲気のアイドルちゃんのプロモビデオに低予算ながら気合の入った怪獣特撮が妙にマッチしておもしろいといってしまえばおもしろいような気もする。
中学生のイコちゃんが行き倒れの宇宙大学生(なんそれ)に弁当をおごってあげて、そのお礼にもらった「願い事が何でも叶うスーパーインカム」の力で防衛隊に入隊して火星人の魔の手から地球を守ったり守らなかったり。主な見せ場はやっぱり怪獣がミニチュアの街を叩き壊す特撮ショー。他にも、わりと唐突に始まって終わるマペット宇宙人によるコント、ストーリーに絡まない「勝ち抜きゴーゴーエレキ合戦」、防衛隊司令部で隊長が謎な演歌をけっこう上手く歌う歌謡ショー、イコちゃんと触手メカ宇宙人の取っ組み合いのプロレスなど盛りだくさんだ。難点を言えば役者陣がみな監督の友達の映画仲間とサブカル系ライターの人たちなのでまともに芝居ができてないこと。ちゃんとした芝居ができる長官役のキリヤマ隊長(中山昭二さん)とゲスト的出演の吉田照美さんが出てくると心からホッとする笑
主演の磯崎亜紀子さん、見たことねえなと思ったけど「男はつらいよ 柴又より愛を込めて」で川谷拓三の娘役で、栗原小巻に洋服を買ってもらってニコニコしてた子だ。この頃流行ってた正統派美少女ですが、特撮ヒロインには少し地味な印象。というのは次作で主役が交代することを知ってる故の印象なのかもしれない。