拉致被害者の中でも象徴的存在である「横田めぐみ」さんとそのご両親は報道映像として、僕たちの脳裏に焼きついてはいるが、今や、ニュースとして大きく扱われることはほとんどなくなっている。滋さんの訃報の時くらいか。いったいこの国は、この問題を本気で解決する気はあるのだろうかと思う。かと言ってどうすればいいのかわからないのだけれど。
残された家族の苦悩はこれまでも見聞きしてきたが、拉致された当人がどんな想いで生きてきたのかは、こうした創作物でないと知る由もないわけで、低予算ゆえにチープなところはあるが、映画としての意義はあるのだろう。とにかく忘れてはならないということだな。
