めぐみへの誓いの作品情報・感想・評価

「めぐみへの誓い」に投稿された感想・評価

小松政夫(ギリギリ遺作ではないようです。よかった…)、大鶴義丹など有名な人も出てはいるが安っぽさは否めない。正直つまらなかった。当たり前ですが未解決で進展もほとんどない事件。クライマックスが作れない。

夢の中での脱走劇というかたちで盛り上がりポイントを作っていたのは評価しますが、いかんせん夢は夢。何度撃たれても立ち上がるしハラハラすることもない。炎の中の『アヴェマリア』はクリスチャンである前フリを作った方がいい。直前に除夜の鐘の話をして「宗教禁止」って話もあんだからさ…。

それより気になったことが2点。まず冒頭、横田夫妻ら「救う会」が配るビラを叩き落とす男性2人組。「あんたらは北朝鮮を差別している」と文句を言う。

何だこいつら。意味がわからない。「北朝鮮はちゃんと発表したんだから受け入れろ」などと。
こんなやついるか?

いかにも悪役でございといった口調と態度で「救う会」をなじる。
救う会の活動の大変さを描いたシークエンスならこんな支離滅裂な主張をさせる必要がない。わざわざ言わせたのだ。
「なんでも差別、差別、と言って邪魔してくる左翼」という演出だろうか。開始5分でクラクラさせられる。

もうひとつ。めぐみに向かって北朝鮮の指導が入る。指導官は慰安婦の強制連行の話を出し「日本政府は土下座して謝罪しろ!賠償金を払わなければならないのだ!」と激昂する

その直後、この映画は指導官に、強制連行は作り話であるかのような話をわざわざ朝鮮語でさせている。

そう、この映画は強制連行否定論者のための映画なのだ。北朝鮮は強制連行をでっちあげて賠償金をせしめようとしていると言いたいのだ。
拉致被害者の悲劇を使って、こういう主張を織り交ぜてくる。正直、気味が悪い。出演者はこのことに納得しているんでしょうか?

映画が始まる前に「この映画は事実を基に創られた物語である」と出ます。強制連行のでっちあげの部分は事実ですかね?物語(フィクション)ですかね?

おまけ
エンドクレジットにはすみとしこ発見。探せばまだ出てくるんだろうけど、105分で気力が削られて無理ぽ

https://twitter.com/tism06235734/status/1416492272871301121?s=21
kanako

kanakoの感想・評価

3.2
観客が私1人だけだったというのもあって余計に孤独と恐怖を感じた。

作品としての評価は難しい、、でも観るべき作品だったし観てよかったと思います。
これは、全日本人が観るべきですね。

胸が詰まりますし、悔しさと怒りに打ち震えます。

でも、観るべきですね。
mako

makoの感想・評価

3.8
《親子が会えることが奇跡になってはいけない》

1977年11月15日、新潟県の中学校に通う横田めぐみさんは、部活の帰り道に拉致され北朝鮮へ連れて行かれる。13歳から現在まで拉致されたままの横田さんの人生を縦軸に、田口八重子さんら拉致被害者の苦悩と闘いを描く。
事実を基に創られた作品です。

13歳で拉致され家族と引き離された横田めぐみさん。
二人の幼子を日本に残したまま連れ去れた、当時22歳の若い母親田口八重子さん。

横田さんが拉致られるシーンが怖かったです。その後、北朝鮮へ連れて行かれ、朝鮮語を学べば日本に帰れると言われ、それを希望に朝鮮語に励む横田さん。

田口八重子さんは、3歳と1歳の子の母親だったんですね。幼い子を残したまま連れ去られどれほどの悲しみ苦しみだっただろうか。 母乳を飲ませることができないため、泣く泣く洗面所に母乳を搾り出し捨てていたシーンに心が締め付けられそうになりました。

もう1人男性が職場で社長に薬を盛られて拉致られるシーンも怖かった。
まさか職場でこんな事が起こるなんて本人も想像つかないはず。

映画で触れていますが、警察が拉致の疑いが排除できないとする、特定失踪者の数は883名だそうです。
これは分かってるだけだから、実際はもっと多いんじゃないかと、この映画を観て思いました。
どんだけ、日本に北朝鮮のスパイがいるのかと怖くなった。

拉致という卑劣な行為で家族を引き裂いた北朝鮮のやり方に怒りが込み上げてきた。そして、未だ北朝鮮から拉致被害者を全員救出できない弱腰の日本政府にも憤りを感じる。冒頭、横田夫妻が尋ねたことに、「分かりません」しか答えられない大臣(政府関係者)たちにイラつきました。
5人しか帰国できてないのに、ここで終わらせようとしてないよね。

この映画の唯一の目的は、拉致の風化防止ではなく、被害者の奪還です。(HPより)

拉致の実態、家族の無念さ、運命に立ち向かう姿はよかった。
不満点として、終盤近くの所謂夢オチシーンの内容、演出が残念な感じがしました。

多くの人に本作を観て拉致事件を知ってほしいです。
拉致被害者全員の帰国を願ってます。



観客 10人弱
劇場鑑賞 #60
2021 #82
花椒

花椒の感想・評価

3.5
東京での舞台を大臣や拉致対策委員会の人が見て、政府の啓発運動の一環として全国公演に発展したものを映画化、という流れらしい。
舞台の劇団主宰がそのまま監督に。

この流れからして国から予算が、となるはずだがそうではなく、資金繰りはクラウドファンディングだと。
は?
啓発運動って所詮自民党政権がやってます感を出す為のパフォーマンスであって本気で拉致問題を解決しようとはこれっぽっちも考えてないんだろうな。

そしてこの作品を上映するシネコンは皆無でいわゆるミニシアター系でしか上映できない状況らしい。

出来事として観るべき作品だが、作品の出来としては疑問が大いに残る。

監督のこっちに持っていこう感がありありで観る側に自由裁量を与えないというか。

めぐみさんの見た夢(眠っている時の)とか描く必要があったのかな?それなら事実に基づくものをもっと描いてほしかった。

街宣も海沿いとか小さな駅前とかやる場所としてはあまりにも人の少ない非効率的な印象でした。

北朝鮮怖い、という感想は多いようだが、思想統制して反対意見に耳を貸さずに処罰を下すのは安倍や菅政権が好んで行っていること。根拠を示さず、説明をなかなかしない。それはコロナ対策で政治に無関心な人でさえ明らかになったかと。安倍や菅を支持してる人達って北朝鮮を非難しておきながら実は北朝鮮のような体制を望んでいるという矛盾に気づいていないのかね?

金賢姫役の人どこかで見たことあるなと思ったら王様のブランチのレポーターか。調べたら話題のアスリートと交際中とか。

小松政夫さんの遺作になるのかな?
途中までは緊張感を持って見ていたのだけど、途中から話が?な方向に舵を切る。もとが舞台の映画化だから仕方ないのかもしれないけれど、だいぶ置いてきぼりをくらった。監督が下手なのか。
拉致された方は、そのご家族は、どんなに辛かっただろうかと、今までも考えたことがあった。だけど、やっぱり映像として観ると胸がえぐられるような苦しさがあった。
これはフィクションではなく事実だから、目を背けてはいけない。一緒に戦いたい。ご家族にも、映画を作った方々にも、寄付をされた方々にも、感謝。もっと上映館が増えればいいな。
lgKaoring

lgKaoringの感想・評価

5.0
今、どれだけの人が覚えているだろう。
若年層は知らない人がいるのだろうか。
悲しいかな、そんなにも年月が経ってしまった。
なのに、めぐみさんは帰って来ない。

滋さんの「めぐみちゃん」という呼び声が頭から離れない。
ご家族にとっては、めぐみさんは引き離された時の年齢のまま。

北朝鮮に拉致されてからのシーンは想像がほとんどだろうが、めぐみさんを演じた女優さんの演技がすごかった。
実在の人物を演じた役者さんが「役が降りてきた」と言うのを聞いた事がある。
まさに、遠くからめぐみさんの思いが乗り移ったのではないかとさえ思った。

夢のシーンは辛かった。
本当に会わせてあげたかった。
ご両親は夢の中の様に、命に変えてもめぐみさんを救出したかっただろう。

このご時世コロナが蔓延し、それどころじゃないだろうと言う意見もあるだろう。
だけど、この問題が忘れさられてはいけない。
こんな事、許される訳がない。
この映画をもっと沢山観てもらわなければ。

滋さんの冥福をお祈りいたします。
早紀江さんの目は、今も変わらずエネルギーに満ち溢れている。

一人一人が自分のことに置き換え、力を結集しなければならない。

そして

作中にもあった、相談を受けた社会党の面々は、厳しく処罰されるべきである。恥を知れ。
本作は、2014年より拉致被害者救出を目的とし、政府主催で上演されてきた演劇『めぐみへの誓い―奪還』を、民間人の支援(クラウドファンディング)で映画化し、人々の心を揺り動かし、拉致者奪還への行動を起こそうというもの。
拉致を描いたドキュメンタリー『めぐみ 引き裂かれた家族の30年』(2006)はアメリカ映画なので、拉致を描いた初の日本映画である。
北朝鮮には人権はなく、幸せに暮らせるところではない、ということは伝わってくる。
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