真一

なかよくなれたらいいなの真一のレビュー・感想・評価

なかよくなれたらいいな(2015年製作の映画)
2.5
 インディーズのJホラー短編映画。全く期待しないで見たが、起承転結、サスペンス要素の伏線もしっかり回収しており、思いのほか楽しめた。

 まず、短編映画にもかかわらず、登場人物が実に多彩👏

①主人公
②主人公の彼氏
③近所の女性A
④Aと一体の女性B
⑤主人公の親友
⑥先輩刑事
⑦後輩刑事
⑧後の住人

登場人物全てがストーリーの本線に関わっている。無駄なキャラがいるようで、いない。謎の近所の女性が、見る人により別人に見える設定も斬新だ。お見事!

照明の使い方もgood。明るい部屋がフッと暗くなるシーンにJホラーらしさを感じた。今までいた女性はこの世のものではないと分かる、怖い場面だ。

 ただ、正体を見破られた幽霊が、昭和の土曜サスペンス劇場で刑事に追い詰められた犯人よろしく「よく分かったわね!アハハハハハハハハハ!」と開き直り笑いを披露したのは興ざめだった。幽霊は刑法犯ではないので、バレても悪ぶる必要はないと思う。

 それと、幽霊がカップラーメン(呑兵衛?)を食べるシーンは???だった。「いただきます」と言って一口食べて「ごちそうさま」の謎行動。何か深い意味があるのか、それとも受け狙いか。分からん(´・ω・`)?

 こうした🤭🤭🤭な場面も含め、面白かったです。演技は、主人公の親友を演じた丹下真寿美さんと、近所の女性の「第二の顔」を演じた東千紗都さんが良かった。次回作に期待します。
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