泳ぐマシュマロ

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-の泳ぐマシュマロのレビュー・感想・評価

3.9
薬物中毒で搬送された母のために急いでオハイオへ帰郷する中で、彼らとの思い出、自分の過去を振り返る。

原作の回想録(途中までしか読んでない)は、トランプ大統領当選の頃、アメリカの繁栄から取り残された白人労働者階級の人々の物語として語られたと記憶しているが、そういう側面は映画からは除かれていて、あくまでも家族三世代の物語、という感じ。

祖母、母、姉、弟(主人公)の演技がとても良かった。実際の写真に雰囲気がそっくりで驚いた。特に、グレン・クローズ、エイミー・アダムスの演技が好きだ。

毒親と切り捨てたくなるけど、そうもできない、切り捨てたくても切り捨てきれない家族という愛憎入り交じる関係。

My family's not perfect, but they made me who I am and gave me chances that they never had.
My future, whatever it is, is our shared legacy.