おむすび

トリュフォーの思春期のおむすびのレビュー・感想・評価

トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)
3.0
午前十時の15作目は「トリュフォーの思春期」。
ずいぶん思いきった変な邦題出ました。

フランス映画らしいしゃべくり映画。
けど、ぜんぜん眠たくなかった!

子どもならではの瑞々しさ、自由さ、明るさの中に、まだ大人ではないことの辛さ、もどかしさ、不自由さがしっかりと描かれていて、素晴らしかったです。

原題は「l'argent de poche」。
ポケットの小銭、つまりおこづかいの意味です。

銀貨でやりくりしないといけない子どもたちが主役。
足りなかったり保護者の許可が必要だったり、使い途に制限があったり。

不自由さと、大人の保護下にあることはバーターです。
徐々にその重みが変わっていく、ちょうど真ん中に差し掛かる子どもたちの生活が、何とも美しい。
終盤は大人の責任を感じました。

ちなみに、Ag、銀ですんで、
銀色のアイテムは、お金に変わるキーアイテムです。
あー、そんな子どもっぽいもん買うんやー、ていうかわいさに癒されました笑

大人でも子どもでもないのに、子ども扱いしたらいけませんね。
おむすび

おむすび