トリュフォーの思春期の作品情報・感想・評価

「トリュフォーの思春期」に投稿された感想・評価

tak

takの感想・評価

4.0
おフランス映画大好きだけど、フランソワ・トリュフォー監督作品は、いわゆるドワネルものに未見が多いので、まだ観るべきものが多い気がする。「午前10時の映画祭」で幸運にも劇場で「トリュフォーの思春期」を初鑑賞。

邦題こそ"思春期"だが、70年代末期に流行った初体験ものではない。ラストの胸キュンなキス以外に、甘酸っぱい場面はない。子供たちの時に愛らしく、時に小憎らしく、時にあどけなく、時におマセなエピソードが断片的に綴られていく。でも、きちんと物語として収束するのがこの映画の見事なところ。友達のお母さんに恋をしてバラを贈り、同世代の女のコに大胆な行動を取れないパトリック君が好印象。それだけに彼のハッピーエンドにこっちまでニコニコ。

一方で、転校生のジュリアンをめぐる児童虐待のエピソードもあり、子供たちの厳しい現実も描かれる。子供の視線からは、大人ってやっぱりわかってくれない存在。反抗して親とのお出かけを拒否した女のコに、アパートの住人が差し入れをする場面は微笑ましくて好き。アパートの高層階に住む2歳のグレゴリーちゃん、きゃわゆ過ぎ!

子供が産まれて初めて教壇に立った先生が、子供達に語りかけるメッセージが素晴らしい。
「子供には自由がない。でも大きくなって選挙権を得たら、自分の経験から嫌だったことを変えることができるんだ。人生に大切なのは愛だ。」
僕が先生って呼ばれる仕事をやってたら、確実に引用させてもらってたかもなww
abe

abeの感想・評価

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子供と大人の見えてる世界はまるで違う。
子供達が可愛くてたまらない!赤ちゃんが可愛すぎた!
ま

まの感想・評価

3.8
「思春期」の言葉から連想するより少し幼い年頃の子供たちの話、良い
子供達が可愛すぎる、それだけで観る価値がある映画!

思いがけない、または共感できるような小ネタがたくさんあって、どれも愛くるしくどこか懐かしい。

やっぱり子どもは坂を駆け抜けていくようなキラキラした心があって、想像力豊かで、子どもの目には自由が見えているのだと。子どもはそういうものだと私は思ってました。しかし学校のルールや親の躾、体裁、そして貧しく虐待されている子どもの親が連行されているシーンを経て、子どもは何も選べない無防備な存在なんだと思い知らされる。
なんだかんだ自由じゃない、それが大人のなりかけ思春期に分かってくること。
トリュフォー監督の子供に対する敬意を感じました。
どんなに大人が理解できなくたって大人から見たらNGのことだって、子供は子供のあるがままにまかせればいい、そんな映画です。
子供時代、すばらしいなあ。大人になるっていろんな能力を失っていくということなんですよね。
最後先生のスピーチはトリュフォー監督の思いそのままなんだと思います。
それを聞いてる子供たちが、大人みたいなのがおもしろかったです。
こういうふうに学校が苦手だった人が教師になったら、学校が嫌いな子供の気持ちをよりわかってあげられるかも、と思いました。
ToraINU

ToraINUの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

子供時代特有のいろいろを詰め込んだ話

主な登場人物としてはめちゃくちゃ美少年だけども家庭の闇が深いジュリアン。色々悪知恵が働き仲間内のカリスマになれたかもしれない存在。
パトリック君は一番親近感湧きそうな少年。授業終了間際にやたら時計を気にしたり、友達ン家で晩御飯ご馳走になったり、友達の母親に恋をして薔薇の花束をプレゼントするも「あなたのパパにお礼言っといて」とか言われちゃったり、友人とナンパして女の子たちと映画見に行くもキスする勇気がなくて隣で友達がキスしまくってるのを眺めてたり、林間学校でマルチーヌ少女といい感じになってキスしようとするも顔左右どっちに傾けるか問題に直面したり、それを同年のクソガキたちに囃し立てられたりする。
後は幼くして注目を浴びる快感を覚えてしまった将来不安なシルビーちゃん、10階から転落するも無傷で「どしんしちゃった♡」とかいった上あまつさえその場で飛び跳ねちゃう超人グレゴリー坊や、その他にも昨日のテレビの話題で盛り上がったり、テレビ見てないのに又聞きの話で知ったかしちゃったり、女の人の着替えのぞいたり授業では暗記のテスト棒読みだったのに先生がいなくなった途端迫真の演技しちゃったり、クソしょうもない下ネタで笑っちゃったり、テレビミサには全く興味なかったり数々の愛すべき子供たちが出てきます。

思春期を見守る大人たちもいいのです。
クラスのいたずら小僧に悩まされるプチ先生。ハゲだけど子供思いで優しいリシェ先生(夏休み前の子供たちに向けた演説は必聴)。その他にもしつけで家に置き去りにしたら周りに誤解されそうになったり、子供がベランダから落ちそうなのに見てるだけだったり、子供がひどい髪型で帰ってきたから理容室にクレーム入れにいったら誤解だった上タダでなんとかしてくれたり十人十色です。

童心に帰って「あーこんなのあったなー」とか思ったり、「イヤー子供ってかわいいなー」とか思ったり、「そうなんだよ大人って大変なんだよな」とか思ったりいろんな視点で楽しめる映画です。

ちなみに一番好きなシーンは、ルカ兄弟がカツアゲで得た金でクラス全員にチャカ(おもちゃ)をこっそり渡す。そして不正な取引を感知したリシェ先生のガサ入れによって教卓の上に次々と拳銃が積み上げられるシーン。ギャング映画みたいで面白かったです。まる
NN

NNの感想・評価

3.7
面白かった!子供たちが、正直で素直で、かわいかった。寂しさや切なさ、愛おしさ、可笑しさ、様々な感情が生まれるいい映画だったと思う。
Tyga

Tygaの感想・評価

4.4
良い。
今のところトリュフォーで一番好きかも。

色んなエピソードがあるけど、拡声器で「おなかすいた」と叫ぶのと、みんな銃を先生の机に出すのが特に好き。

後、あのグレゴリー坊や。
「パン どしん」

子どもは何も持っていない。自由でもない。
しかし、彼らはすでに人間であり意志を持っている。
なら対等に話すべきなんじゃないのっていうお話。
ある意味、子どものレジスタンス映画なのに、牧歌的な雰囲気も漂ってんのがすごい。
子どももトリュフォーも凄い。
1000

1000の感想・評価

3.7
映画館でのダブルデートシーンが、妙にグサリと来た。

先生のありがたいお話、ありがたいんだけど話が長すぎんだろ。
タイトルのイメージと全然違った。
結局、何が好きかわからなかったけど凄く好きだった。。
ありきたりだけど最後の先生のスピーチは大人にも普遍的に当てはまるし、ある意味でとてもポジティブで励まされた。


(備忘メモ)
・冒頭、好き!一番初めのフランスの真ん中、女の子の服の色。その後の、音楽と、フォントの色。子供達の服の色合い。トーンが好き。やはりフランスの色彩感覚!という感じ。同じトーンの、赤、黄、青、緑、紫、茶、(デニム色的なネイビー)がメイン。
・ボーダーの使い方がうまい。印象的(ジュリアン?ルクルー?と10階の女の人の子供)。白黒映画じゃないからこそ出せる雰囲気の極み。ブーツカットが多々出てきて個人的に壺で面白い。
・32分頃からのシーンで、ちょこちょこ挟まるオルガンにのせた歌(日曜日は退屈だ)、明るく切ない雰囲気がとても出ていて、好き。
・40分頃からのシーン、画が結構好き!フランスの中に、移民的(?)な色調も混在してる感じ。あと女の子の主張や心情の描写もすごく面白い。
・1時間頃の、緑色ポロシャツの男の子2人(ドリュカ兄弟?)で赤い服の男の子の髪切るシーン、好きすぎる。
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