このレビューはネタバレを含みます
映画予告で観たくなり鑑賞。
主人公はフィクションの人物であるようですが、事件自体は実際に起こったものを題材としているためか、妙にリアルです。
裁判がメインなので、事件自体はあまりフォーカスされませんが、事件にかかわる品の再検証や大量の録音テープ、、、裁判で仮説を立証するためにはこれだけの労力と時間がかかっているのだなと思いました。
とはいえ、人間の記憶とは、実に曖昧なもので、かつ、自分の都合の良いように記憶してしまう。。嘘だってつく。
いろんな人間がいろんな思惑でいろんなことをする。
けど、立証すべきは夫が妻を殺した証拠があるかどうか、という実にクリアな目的だけなのである。
事件にのめり込み周りが見えなくなると、自分が立てた仮説がいかに正しいかを証明することに力が入ってしまう。
そんな主人公を諭す弁護士さんはすごいなと。。
最後のシーンでひたすら目的は何か、今まで述べられてきたことは仮説に過ぎず、夫が妻を殺した証拠は何ひとつない。判断すべきは、夫が殺したかどうかのシンプルな質問だ、と陪審員たちに訴えていたのが印象的でした。どんなことも目的を忘れちゃいけないね。。