門倉カド

私は確信するの門倉カドのレビュー・感想・評価

私は確信する(2018年製作の映画)
2.0
疑わしきは罰せず。裁判がもたらす、真の重みとは。

【賛否両論チェック】
賛:被告人の無実を信じ奔走するヒロイン達を通して、裁判のあるべき姿を見事に体現しているよう。
否:特に謎解き要素はなく、ストーリーは非常に淡々としているので、惹かれないと退屈してしまうこと必至。

 疑惑多き失踪事件に端を発した、殺人事件の裁判。被告人の無実を信じ、無罪を勝ち取ろうと奔走するノアやデュポン弁護士の姿を通じ、1人の人間の一生を決めてしまう“裁判”というものの重みを、改めて痛感させられるようです。特にデュポンの最終弁論は、「疑わしきは被告人の利益に」を見事に表現している、非常に熱量のある演説で、一見の価値ありだなと感じました。
 ただミステリーではないので、特段の謎解き要素はありません。そのため、物語は法廷のシーンを中心に非常に淡々と進むので、思わず眠くなってしまいそうでもあります。
 裁判のあるべき姿を体現しているような、どちらかというと社会派の作品といえそうです。
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