LaserCats

The Most Dangerous Year(原題)のLaserCatsのレビュー・感想・評価

The Most Dangerous Year(原題)(2018年製作の映画)
3.9
トランスジェンダー映画祭2023夏にて鑑賞。
医学的な研究結果、トランスジェンダーの子どもやその家族、市民の声、政治家の声など、色々知ることができて、とても勉強になった。

すべての人が自認する性に基づいてトイレや更衣室を使えることは基本的人権であって、特定の人の権利を優先することにはならない。
人権を守ることが目的なのであって、犯罪者が性犯罪を目的にトイレや更衣室に入ることを許すということではないし、後者は今までもこれからも違法なのでそもそも許されることではない。
トランスジェンダーのトイレ使用に反対している人たちが言う「全ての女性」にはトランスジェンダーの女性が含まれておらず、差別のせいで反対しているのではないと言いながら明らかに差別的であったりする。また、医学的、科学的にトランスジェンダーが存在することを説明できるのに、未発達な子どもの思い込みや精神疾患だと言う人までいる。
これを見るまで知らなかったが、自分の性自認というのは3歳ぐらいでもう分かるらしく、そんなに幼くても、本当の自分を認められない場合、生まれてこなかったら良かったとまで思ってしまったりするらしい。
安全のために教員用トイレとかを使えばいいじゃないというのは解決にはなっていない、分離すれど平等という考えが歴史的に間違っていることを知っているはずなのに、という意見も身にしみた。
また、なぜ多数派が譲らなければならないのかなどと少数派の基本的人権を無視している自分の傲慢さに気付けない人間にはなりたくないと強く思った。
LaserCats

LaserCats