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オッペンハイマーのLaserCatsのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8
ずっと混んでいるみたいなので半休取ってIMAXで鑑賞。

原爆の開発から投下した後まで、アメリカ側の視点(ただし開発者の視点ではあるが)から真剣に描いたというのは興味深かったけど、クリストファー・ノーランの映画って特にインセプション以降は壮大過ぎてただただへーって観るだけであまり内容が頭に残らない(まぁ大抵の映画も残らないんだけど)気がして、本作もそんな感じだった気がする。
戦争映画ではない分、私みたいなグロ耐性無い人には観やすくはあるんだけど、反戦がテーマと言うよりはオッペンハイマーさんと彼を取り巻く人物たちのお話という印象が強かった。ただ、ノーラン映画ではなく伝記映画としてもっと別の描き方もできそうな気はする内容とも思ったけど。
そうは言ったものの、この映画を観て核兵器を持つということについて考えさせられたし、さらには平和の障壁になるものは結局はモノではなく人にあるのだろうなぁと思ったりもした。そして、この映画がヒットしたことでたくさんの観客がそれぞれ核や平和について考える機会を得たというのは価値があることだと思った。

内容についてはそのくらいで、本作はキャストが今でになく豪華だったことにも言及しておきたい。全員役にハマってるかというと微妙ではあったけど、とにかく豪華ではあった。
エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・Jrとマット・デイモンとジョシュ・ハートネットくらいは出てるの知ってたけど、ノーラン映画お馴染み俳優以外にも、ベニー・サフディとか、フローレンス・ピューとか、デイン・デハーンとか、この前「ドッグマン」で見たばかりのあの人とか(名前覚えてない)、ゲイリー・オールドマンとか、この声は…!と思ったらケイシー・アフレックだったりとか。
そういえばマシュー・モディーンって私何で観たんだろうとしばらく考えてたんだけど、「バーディ」だなって思い出してラストを思い浮かべて1人で笑ってしまった。(明らかな蛇足)
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