KingKazukiManji

セブンのKingKazukiManjiのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.5
久しぶりの鑑賞。もうラスト以外殆ど忘れてた。
モーガン・フリーマンの引退間近の刑事という設定と深みのある演技、哲学的な台詞なども物凄く好感が持てた。メンデスのキャラクターも特徴がよく似ているし、影響を受けたのかもしれない。
フィンチャーの演出と俳優の演技が相まってもの凄く緊張感のある映画に仕上がっていた。
観客の心を掴み飽きさせないストーリー展開と、ラストスパートの怒涛の勢いは目が離せない。
フィンチャーが、”エイリアン3”での商業主義が先行して、上手く彼らしい作家性が見い出せなかったのと比べると、伸び伸び映画が作れていたなと印象。彼はフリードキンが”エクソシスト”を作った後に作るかもしれない1作と語っており、確かに暗く陰鬱な雰囲気と、えげつない展開、登場人物のセリフなど随所に影響を受けている箇所があると思えた。
最後まで七つの大罪に沿って物語が進んでいるのも素晴らしいかった。ただ、フィンチャーは好きだが、好んで何回も見ようと思える映画ではないかと思った。
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