ナイトアウェイク

セブンのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
5.0
内容も少し書いてる。
数百回は観てるから、私が歪んでしまって、正当な平等な感想ではないと思う。
(*´σー`)

間違って未観の人が読んでしまう場合は、注意。



もう20年以上経つのに、全く色褪せない作品。今あるほとんどの映画と比べても、私の中ではジャンルを越えて最高クラスの出来。本当にすごくて、本当に恐ろしい作品。

原作があったとしてどんな内容か分からないけど、映画はキャラクターも事件もしっかり丁寧に描いてると思う。のんびりしてると感じるシーンはあっても、無駄だと感じる場面は無い。

ミルズの奥さんがいるシーンですら、危険な香りを纏ってると感じる。多分、奥さんの表情にあるのかも知れない。とても優しい印象を受けるのに、淋しくて、不安で、暗い何かを感じさせるからだと思う。いつも目が悲しそうな人。劇中では、子どもを生む事での生活環境に懸念を抱いてるけど、そこに集約されてるのかも。

サマセットとミルズがバスルームで小型マイクを付ける準備をしてる時、ミルズが何か言おうとしてやめたけど、何だったのかしら?子どもの事は知らないけど、実は奥さんと同じ事を考えてて、警察を辞める気だったのかしら?

個人的に、娼婦殺害に利用された、ナイフのペニスバンドを装着されて震えまくってた可哀想な男の人が、作中で一番好き。それを作成した変態ショップの店員も好き。


勝手な妄想タイム。
最後は、信じられない最悪な終わり方をするけど、私の中ではまだ終わりとは思ってない。あくまでも映画を基準に考えて、ミルズは奥さんが首を切り落とされて、その時に初めて赤ちゃんの存在も知った。心も何もかも破壊されたミルズは、ジョンに銃弾を数発撃ち込んで、完了。ミルズは、文字通り壊れた。
私は、この物語にまだもう少し続きがあると妄想して、ミルズは自殺するのではないかと考えた。多分、この作品を観れば、誰でもミルズは遅かれ早かれ死ぬと予測をすると思う。
私の勝手な妄想だけど、劇中でミルズがジョンを撃ったのは[6発]。七つの大罪に勝手に宛行って、銃弾の[7発目]というのが、ミルズ自身への一発なのではないかと。
ジョンは自分の嫉みの罪で全て完結させたけど、あわよくばミルズを崩壊させて、生き地獄まで味わわせる気もあったと思う。単刀直入に、ジョンにとって警察は不潔極まりない存在だから。その警察、法の番人で、毒牙にかかったミルズを、最後の最後まで見せしめに利用する事も考えついてたと思う。
ミルズは奥さんの事しか考えられず、生きてる意味を完全に失った状態で、拳銃自殺するんじゃないかな。もし、一瞬でも正気なら、やめてしまうかも知れない。最後まで、ミルズは壊れたまま幕を閉じると考えた。

個人的に、娼婦殺害に利用された、ナイフのペニスバンドを装着された可哀想な男の人が、作中で一番好き。
(2度目)