サイコ・サスペンス史上自身の中では最高傑作。
定年間近の老刑事サマセットの元にヤル気に満ち溢れた若手刑事ミルズがやってくる。
二人が担当した事件は不運にもキリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした猟奇的殺人だった。
サマセットは長年の勘ですぐに降りた方がいいと助言するがミルズは聞き入れず、犯行の闇の中を進んでいってしまう…。
事件が進行するにつれどんどんと冷静さを失うミルズに対して、猟奇的な街に染まったサマセットは冷静に犯行の意図を探っていくあたりは大袈裟な演技なしにキャリアの違いをうまく表している。
曲もインテリアも終始ダークな雰囲気が漂っており、絶妙なカメラワークも相まってかなりシリアスな感じになっている。
ラストのブラピの表現力には脱帽です。
ブラピ以外にも全シーンを通して出演者の演技が素晴らしくかなり魅入ってしまう作品。
豪雨の真夜中に何度も観てセンチメンタルな気持ちになりたい。