ベテラン刑事と新任刑事のバディの最初で最後の事件を追ったサスペンス・スリラーの傑作。
陰鬱な雨がそぼ降る街。
どう見ても素敵な街、とはならないが、たまらなく惹きつけられる。
序盤からずーっと纏わりつくような嫌な雰囲気。
トレイシーが、この街が嫌い、とこぼしたとき、嫌な予感がした。
まさかと思った。なって欲しくないと。
そんな展開最悪だ、と。
そんな不安を引きずっていたら、あの箱が…
パンドラの箱は希望も入っていたと解釈されることもあるらしいが、この箱に入っていたのは絶望のみ。
救いのないラストなのに、ふと観たくなる時がある。
結末は変わらないのに。