KnightsofOdessa

Death of Nintendo(原題)のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

Death of Nintendo(原題)(2020年製作の映画)
1.5
[任天堂の死、それは青春の始まり?] 30点

1991年。ピナツボ火山の歴史的噴火を前に余震が相次ぐフィリピンで、主人公の少年パオロを含めた子供たちの最大の関心事は任天堂の新作ゲームである。しかし、地震に起因した停電で毎回セーブが飛んでいき、満足にプレイすら出来ない。"任天堂の死"とはつまり、ゲーム大好きなオタクたちがゲームを使えなくなった時に始まる冒険を意味しているのだ。最新ゲームを買ってもらえるというだけあってパオロはそれなりに裕福なのだが、その分過保護な母親からの干渉も多くあって抑圧されており、早く大人になろうとする一つのゴールとして割礼を目指すことになる。割礼と火山噴火が重なるシーンは爆笑必至。

とはいえ、ボンボンのオタクたちなので外に出たってやることもなく、思いつくことの規模もショボいのが難点。特に割礼に行く前の75分は学校のマドンナと肝試しに行くという展開を引っ張り続けるのだが、これが思いの外退屈で、割礼や火山噴火と悪い方向に作用しあって全体的に味気ない印象を与えている。誤解を恐れずに言ってみると、TIFFのユース部門とかでやってそうなイメージ(私の中でTIFFユースは絶望的に合わないか非常に面白いかどっちか)。

露店で買うコーラが夏祭りとかで金魚入れるみたいな袋に入ってるのが最高に意味不明で爆笑した。もうそれしか覚えとらん。
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