イチロー51

涙そうそうのイチロー51のレビュー・感想・評価

涙そうそう(2006年製作の映画)
2.0
「涙そうそう」をモチーフに、沖縄に生まれ育った血のつながらない兄妹が懸命に生きる姿を感動的に描くヒューマンドラマ。

主演に妻夫木聡、長澤まさみ
共演に麻生久美子、小泉今日子、中村達也、平良とみ、塚本高史、船越英一郎、橋爪功、森下愛子、平良とみほか。

本作は主題がどこにあるのかが全く理解出来ない。これのどこが「涙そうそう」
なのか?
森山良子さんの想いとは程遠い!

名曲をダシに使った典型的なやっつけ映画で、陳腐な脚本です。

そして、ストーリー展開はご都合主義で、テレビでは良いかもしれないが、金を取って観せるレベルではなかった。

何のリアリティもなく、感情移入も共感も出来る部分はありませんでした。

ラストのいきなりの展開で、感動や切なさを求めるのは違うでしょう。
ラストまでの過程を大事に描き、ラストに持っていく事がとても大切です。
作中では4年余りを描いているが、いきなり1年か2年の歳月が流れているわりにはその経過が描ききれていない。
それがラストと相まってついて行けない要因になったのだろう。

せめて、楽曲をフューチャーして、作品作りをして欲しかった!

好印象を受ける人がいることは理解出来ますが、それは印象に過ぎないのではないか。

長澤まさみの可愛さ、そして麻生久美子が魅力的です。そこだけかな……
あとはとにかく酷い。

〜余談〜
気になったのが、長澤まさみに「にぃにぃ」と言わせる演出がね…