まずは愚痴から。後ろの席のジジイが何度も座席を蹴ってきて最悪だった。このジジイを含めて前後左右からも当然のように菓子類の袋をガサガサさせている音が常に聞こえる。無法地帯だ。食べるのに夢中なバカのせいで映画の無音や余韻が悉く破壊された。映画館はマナーの悪い連中を取り締まるべきだ。
濱口竜介監督作は『寝ても覚めても』しか観ていないので、それ以前の作品は分からないのだが 今まで積み重ねてきた表現方法を商業映画の枠で結実させた作品のように感じた。西島秀俊の演技は単調なんだけど (上手く言えないが)セリフがセリフ的だったので、それが合っていた。村上春樹の同名短編小説をベースに 他の短編の話も組み込まれているらしい。昔の日本映画みたいだ。感情移入とも また違う吸い込まれ方をする不思議な魅力を持った作品だった。
