このレビューはネタバレを含みます
原作のある映画には必ず「映像化する必要があるか?」という問いがつきものだけどこれは間違いなくあったと言う、映像である必要があった まあ原作未読なんですが…
サーブを手放すだろうという確信があり、ただどのように現れるのか?故障か破壊か(15年故障ひとつないという台詞!)、故障だろうなという予想を裏切ってもらえて良かった
村上春樹作品に一貫しているテーマを言葉で説明するのはどうかとも思うけど別に嫌味じゃない、この作品では重要じゃない 他人の井戸は覗けないし自分の井戸から逃れることはできない 往々にして逃れるとデカい事件が起きる(今回は高槻がその役割だった?)
画面外の不穏さの出し方が好きだった
「誰にも生きてきた積み重ねがある」ことを丁寧にすくおうとしていた、と感じる
むしろひとつも読んだことのない人に観てほしい
あと舞城王太郎の『熊の場所』も読んで
帰るときもすごくドキドキしていた