脚本がすごい。
映像美も凄まじい。
だけど期待値高過ぎたかな。
脚本・撮影の素晴らしさは感じるのだが、心動かされたかと言うとうーん。
この映画が云々ではなくて、原作からなのかな。
家庭環境の話とか唐突だなあって。人の苦しみを抉り出すというより、物語を物語にするための飾りみたく思えてしまった。
しんどいわりにポエミーにする余裕はあるのね。と。うんこれ原作読まんとわからないな。
西島さんは普段からわりと棒読み気味で、ビジュアルと声の良さで持っている部分もあるなと。好きなのだけど。本作ではそれがめちゃくちゃハマっていた。けれど、感情が昂るシーンではやはりエネルギー不足というか嘘が混じるように感じられた。
感情の開放のスピードというのか、似通ったものがあるなと感じたのは最近観た『彼が愛したケーキ職人』なんだけど、芝居が素晴らしくて。
この脚本で、ものすっごい海外俳優が演じたらどうなるのかなとか思ったりしました。
