長く続くトンネル、白い雪道を走る赤い車、
ルーフトップから出る2つのたばこ。
みさきの運転に乗せてもらってるかのように
緩やかで、それでいて心に染みる3時間でした。
長尺ながらも全く飽きず、ひと時も目を
離せなかった!
それぞれが大切な人を亡くし、感情をその当時に
置いてきたような家福とみさき。
遺された二人が車の中で少しずつ心を交わし、
今まで目を背けてきた過去、後悔と向き合う。
寡黙で冷静な二人と対照的に、自分の感情の
思うがままに衝動的に行動してしまう高槻、
岡田将生くんの演技、良かったです◎
日本語・韓国語・英語・中国語・手話・字幕など、
たくさんの言語や動きで、初めは見るの大変かも
って思ったけど全然そんなことなかった!
ワーニャ伯父さんの演劇でのセリフが、
家福とみさきのこれまでとこれからの
人生に重なっていく展開に感動。
どんなに辛くても生きていくしかないんだと。
作品中で唯一家福が笑ったシーン、
『似てると言ってます』
手話を訳す上でのあの独特の間。
私も笑っちゃいました。
4人+わんちゃんでご飯を食べるシーン、好き。
2022:06