ドライブ・マイ・カーのタイラーダーデンのレビュー・感想・評価

大傑作。カンヌ脚本賞、ゴールデングローブ外国語映画賞は伊達じゃない。
3時間がホントあっという間。主人公家福やみさきが感情を吐露するのには必要な時間だし、車内という映画的空間や寝室やバーで繰り広げられる演劇的会話が面白くて全く飽きない。特に岡田将生の長回しのシーンは凄すぎて忘れられない。不穏な緊張感や銀世界が広がる瞬間の音の演出も素晴らしい。良質な映画を観てる時の全身が喜ぶ感覚があった。バーニング（2018年）もそうだけど、村上春樹作品のフィーリングをここまで再現したのも凄い。