Ringlin

ドライブ・マイ・カーのRinglinのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

“女のいない男たち”に収録されてる短編「ドライブ・マイ・カー」。
読んだ当時まだ免許を取ってなくて、この女の人のように思ってもらえる運転手になりたい、と思ったのを覚えてる笑
(映画はとても長いので小説よりだいぶオリジナル要素が盛り込まれてたように思う)

-音の使い方が印象的で、特に北海道へと続く長い旅路、雨音やフェリーの轟音は激しく使用されているにもかかわらず、雪の積もる北海道に到着した瞬間の無音。あたり一面の雪に音が吸収されてしまった臨場感が美しい。
もちろん映像もそうだけど。

-チェーホフの劇中劇や車内でのセリフ合わせのシーンのせいか全体を通して舞台を見ている錯覚にも陥った。
「ワーニャ伯父さん」読んでみたい。
あと手話ってかっこいい。

-人が、人の、語られなかった真意を探ろうとするときそこに本当に真意というものが存在するのだろうか?
それともそれはただ、“語られなかった真意”が存在すると思いこんでいただけなのか?


余談
あれから無事に免許は取れたが、肝心のマニュアルは教習所を出てから一度も触ったことがない。。。
運転好きは間違えなくロードトリップに出かけたくなる作品。
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