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ドライブ・マイ・カーのもちごろうのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.6
2021年カンヌ脚本賞受賞作品。深く心に染み入る作品でした。喪失と再生を描く映画はだいたい好きですが、こちらもグッとくる台詞が散りばめられてて、よかった。失いたくないあまり、見ないふりをして、その時点でもう失ってるのに気付いていないふりをして、、高槻の「相手を見るには自分を深く真っ直ぐ見るしかない」、家福の「僕は正しく傷つくべきだった」みたいな言葉が、ずどーんとウルウルでした。妻の音、家福音という名前=家/福音という宗教的メッセージ、言語としての手話の演出、後半の謎解き感と、色々見応えすごい。

けど、この監督の棒読みスタイル?、高尚でツウな雰囲気すぎて?、なんか自分はあんまりなんだよなぁ(高級チョコより、明治チョコが好きみたいな感覚)。あと何作品か見たら好きになれそうな気がしてきた。世界で活躍する濱口竜介監督作品これからも楽しみ。
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