世界観の“圧”
村上春樹原作とあってまるで小説！な映画。
そりゃそうなのよ、普通に生きてたらそんなセリフ普通言わないもの。言っても変な空気になるだけだもの。
そんな淡々と小説の一節を読むような台詞回しが続いてく。
とびきり綺麗な風景もなく、俳優さんの演技が凄くいい！…と言う感じもなく普通の映画2本分の長さ。
これはこの原作だからこその世界観の圧…！！
演出も説明っぽさを削ぎ落としてる感じだからこちらが色々と憶測する間を楽しむ映画。
倍速再生ではこの間は楽しめない。
快挙とも言えるさまざまな賞の入賞に慌てて見たけど、正直凄くいいかと言われると微妙。でも二重三重にもなる心の中の黒い渦に自ら顔突っ込んで行く様な内容で半分位だけこちらに投げかける感じが好みだった。
鑑賞後は3時間かけて入り込んだ世界だからかその世界から中々抜け出せなかった。
あとあの舞台は実際に見たら寝る自信ある。
