始まって40分くらい経ったところで
ここまでがプロローグだったんだと気付く。
その後、妻は一切登場しないのに、
ずっと物語の中心に居る。すごい。
全てを語り切らないことがそうさせてる。
劇伴はほとんどなくて静か。
終盤で音が止むシーン若干鳥肌。
セリフ回しなのか、間の取り方なのか、
耳触りが良くて詩を聞いているようだった。
それによってぐんぐん惹き込まれる。
取りこぼしのないよう集中して見たかったのもあるけど、3時間があっという間だった。
人の闇や秘密を暴こうとしなくていい。
そういう人だったとありのままを受け入れる。
そうすれば罪の意識も生まれない。
自分を責める気持ちも生まれない。
考えもしなかった発想で泣く。
批判じゃないんですが、
日本の重たい映画って画質も暗く作ること多い印象で、
シーンによっては描写がよく見えない、気持ちは晴れないってことが結構あったんだけど、これにはそれがなくて色調を落としつつも映像が美しかった。