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ドライブ・マイ・カーのyuriのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.6
他者との繋がり
自分自身と向き合うことがテーマ

聾唖者との会話も、一つの作品が出来上がる過程も、普通の会話すらも、すべての純粋なコミュニケーションは、間接的な段階を踏むことが前提であると…
何かをみた時、考え、想像し、そして理解しようとすることが大切。
そのためには自分の傷を無視するのではなく、受け入れ、肯定して、労働し、生活を生きてかなくてはならない。

突然発覚した緑内障。みてるつもりなのに、みえていない部分がある。主人公の人生においても言えるメタファーであることに痺れた。

なぜ広島が舞台なのかとおもったけど、日本の大きな喪失感の象徴という意味だったのか…

映画とは現実では見えない人間関係の重心を可視化するもの

“正しく傷つくべきだった。“
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