麻生さくや

ドライブ・マイ・カーの麻生さくやのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.4
公開当初から気になってて、アカデミー賞なんかも取ってて、見たいなぁ…と思いながらも「見たいなぁ」のままでスルーしていた「ドライブ・マイ・カー」をようやく鑑賞🎬

舞台演出家で運転好きな主人公は、こだわりの愛車を運転しながら妻が吹き込んでくれた舞台のセリフのカセットを聴くのがルーティンだったが、広島での公演ではイベント主催側のルールで舞台責任者(?)の運転は許されず、用意された運転手に愛車を運転してもらいながら毎日舞台の練習へと向かうことになった…というお話。

愛車の運転と舞台を軸にして、身近な人の死に触れた人たちの心情を描いた作品。
たぶんメインディッシュであるだろう、23歳にして寡黙で無感情な女性ドライバーとの絶妙な距離感での会話劇がやっぱり良きですね✨
物語は伏線とも言えないような些細なマクガフィンを積み重ねてストーリーが進んでいく感じで、必要性を感じない出来事やシーンも多々あって、すんなりとはわかりにくい作品のように思う。
なんか…さすがアカデミー作品……みたいな?
雰囲気も主題も劇中劇も好きなんだけど、しっかり見るよりも深夜にやってる映画をぼーーっと見てるのが心地いいような映画でした。
まぁそんな状況で3時間もあったら、寝落ちは必至な気がするけど…

主人公が演出していた劇中劇の、登場人物がそれぞれ違った言語や手話で話しながら演じるっていう演劇作品は実際にあったら見てみたいと思ったんだけど、元ネタみたいな作品があるのかな?
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