俯瞰
〈妻の不倫を知っていた舞台俳優・演出家の家福。しかしそれを本人に言い出せぬまま、妻は急死してしまった。その後は仕事に没頭する彼であったが、ある日ドライバーのみさきを紹介される。〉
まるで"観る文章"。村上春樹の世界観が強過ぎる3時間!
落とし込まれたテキストに執着する家福と、彼には見えていなかった非言語コミュニケーション。それを分かち合い、噛み砕いた先に待っていたのは 押し殺した感情の発露───
言葉と映像の対比、演技中の緊張と夜を走る解放感の対比。作品の至る所にこうした対比というものが感じられて凄く良いと思った
ただ、喪失・再生の物語としては目新しさが無かったな〜という印象。
考え過ぎてしまって少し頭が痛い…