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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期の1sseiのレビュー・感想・評価

4.5
『ゴッドファーザーPARTⅢ』をコッポラとマリオ・プーゾの当初のプラン通りに再編集して、二人が呼んでいた『Coda (最終章)』として再リリース

元々『PARTⅢ』は肯定派なのでかなり期待して待っていたが、そういう意味ではあまり変わっていない。同じコッポラの『地獄の黙示録』の色々なバージョンほどの増えたり減ったりはなかった
そういった変更点は大きく二つで、冒頭と終わり方だけはだいぶ変わっている

『PARTⅢ』は冒頭は前作から16年空いての続編だったのもあり、過去作でなにがあったか、どんな人たちが出てきてたかを思い出させる顔見せ的なモンタージュから始まる。これはこれで抒情的で好きだったが『Coda』は単刀直入に話が始まる

副題の通り、全体にマイケルの話に焦点が絞られていて細かく調整がなされている。
たしかに『PARTⅢ』はソフィア・コッポラとアンディ・ガルシアの話があったり、教会とのあれこれがあったりと要素がガチャついていて分かりづらい部分はあった。マイケルの内面を一本の軸とすることで話全体がだいぶわかりやすく、見やすくなっていると思う

そして最大の変更点は終わり方
『PARTⅢ』とは全く味わいが変わってしまう大きな変更だった。自分は元のエンディングの方が好みではあるが、これはこれで気持ちはわかる
編集が違うだけで全然印象変わるのはやっぱり面白い

(スコアは『PARTⅢ』と同じ)
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