yoko

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期のyokoのレビュー・感想・評価

4.2
私は昔、ソフィアコッポラを親の力で出演wコッポラも親バカでごんすなあ〜と過小評価していたが、今思うとそれがメタ的に一族の輩感、絶妙な鼻っ柱強感を醸し出してる。これが実力派みたいな女優だと顔にお飾りお嬢さん感をうまく出せない気がする。時代が現代、マネー社会に移りゆく中でどこか浮き足立っていく、ファミリー崩壊の予感を感じさせる象徴としてソフィアは素晴らしい。オアシスで言えばBe here now だ。ロックじゃないとリアルタイムでは酷評されたが見返すと悪くない。なんか終わっちゃった感が当時ではなく殺伐とした現在とシンクロしてる感じ。なんか1.2って評価高いけど、このクソ現代社会を生きる人間目線だと「マフィアとか気取ってんじゃねーよ」みたいに感じたりしない?サムライ映画が小っ恥ずかしくなる感じに似てるかな。

ソフィアの魅力としてスカヨハに似てることもあるし、自分に似ているからロストイントランスレーションに起用したのだろうし、取り巻く環境に気づかず「これからの時代は学歴重視じゃなくて経験重視でしょ」って言っちゃいそうな意識の高さだし、「パンがないならケーキを食べれば良い」と言っちゃいそうなwそういう主人公の映画を撮っちゃいそうな意識の高さだしwプロの女優一歩前の絶妙さが功を奏している。

せっかくマイケル過去の罪を懺悔したのに、「フレドは溺れて死んだ」とマイケル記憶を上書きしようとする妹コニーの業は深い。老いと諦念と後悔にたたずむマイケルを盛り立てて1人だけファミリーを維持しようと奮闘しているように見える。ヘイゲン抜きの3の素晴らしさをあげるとすれば1.2のはっちゃけ返上コニーの佇まいだろう。彼女だけは愛を諦めてファミリー仕事を意識していると思う。

やっぱダイアンキートンとラウラアントネッリは似ている。

しかしヘイゲンだけは観たかったなあ〜
yoko

yoko