ベンジャミンサムナー

浜の朝日の嘘つきどもとのベンジャミンサムナーのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
2.0
 映画をストリーミング配信で観れる時代になっても、"映画館"でしか救えない魂がある。

 …って言いながら、映画館で映画観てるシーンが数秒しかねえじゃねえか!

 震災や外国人労働者なんかも取り入れて「社会問題を取り扱ってますよ感」を出すためにストーリーが散漫になっちゃ世話ねえわな。
 あと、コロナ禍の設定なのに誰もマスクしてないし。

 取り壊しが決まった映画館を存続させようとする話だが、それはヒロインのあさひにとっては恩師からの"頼まれ事"でしかないし、館主の森田は自分から何も行動を起こさない。
 登場人物が誰も主体性を持っていない!

 映画や映画館に関する想い、ひいては各登場人物のバックボーンをひたすら台詞で語るだけで、何も視覚的に物語らない。
 
 「映画って素晴らしいよね!」って謳ってる映画が映画として醜悪なことほど最悪なものはないよね。