このレビューはネタバレを含みます
本が大ヒットして「成功者」のようになったけど、すぐに生活が楽になったわけではなく、まだ孤独も感じているようなジェームスの心的葛藤に焦点が当てられた今作。経済的に余裕がないと、メンタルも本当に不安定になる。
前作はジェームスがボブと出会って立ち直る過程にフォーカスされたサクセスストーリー的な感じだったけど、今作はドラマチックな展開があまりなかったので、物足りなく感じた人が多いのかも。
でも、ずっと孤独だったジェームスがボブとの出会いをきっかけに、いろんな人との繋がりや絆を感じ、助けられ、また、そんなジェームスも誰かの助けになっていたと知り、本当の意味で彼の孤独は少しずつなくなっていったのかなと、人々の暖かさがとても心に沁みる映画でした。
そして、ボブとジェームスの出会いは本当に運命だったのだと改めて思う。
出版当時に原書を読んだけど、細かな部分は忘れてしまったので、近く再読したい。
