山田

ヒッチャー ニューマスター版の山田のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

大分難解な映画。
ヒッチハイカーがただの殺人犯と言うより主人公を何かにいざなう存在のように演出されていたのでこの作品はなにかいいたいことがありそうだぞ?と感じて色々考察を漁ってみた。
一番しっくり来たのは主人公は最初のシーンで本当は対向車を避けれず死んでいて、ヒッチハイカーは死神か悪魔で主人公に煉獄で試練を与え続けているという解釈。
しかし、ヒッチハイカーはもしかすると元は人で悪魔になりつつある自分を主人公に止めてほしいという解釈はかなりしっくり来た。
さらにそこに付け加えて自分で感じたのは、主人公がヒッチハイカーを殺したことで、ヒッチハイカーは煉獄から抜けることができたのではないかということ、そして今度は主人公が煉獄で人を殺し続けなければならなくなったのではないだろうかと思った。

全体的に不思議な世界で、シュルレアリスムを見てる感覚。ヤン・シュヴァンクマイエルの世界から視覚的ファンタジーを抜き取ったような不安感ある世界観でよかった。
山田

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