ヒムロ

エスター ファースト・キルのヒムロのレビュー・感想・評価

4.0
サルーン精神病院にとある家族を殺して収監されている女、リーナ。
彼女はホルモンの異常で成長が10歳ごろから止まっているが実は30歳を超えている。
リーナは看守を誘惑するフリをして殺し、職員の車に忍び込み脱走。
その職員も殺すと行方不明者のリストをネットで探し始める。
4年前に行方不明になった少女エスター。
リーナはエスターに成り変わり、エスターの家へ入り込むのだった。


エスターの続編と聞いて正直無理だろと思っていたが、これはやられた。
タネを知ってる状態でどう展開をつけるのかと思ったがこれには脱帽。
ドントブリーズ2の様に善悪が入れ替わらないのも良かった。

前作でエスターを演じている時のイザベル・ファーマンは実際に10歳ちょいぐらいだったのに対して、今作は25歳で10歳の体を演じている。
正直どう撮っているのかさっぱり分からないが、スタントマンなどを活用して撮っているそう。
この辺の撮影技術が違和感なさすぎてすごい。

エスターは相変わらず化粧がめちゃくちゃ濃い顔立ちでその辺はやっぱり違和感があったがそこはご愛嬌か。
いや前作を何度も見ているので事前には見ていないのだがもしかしたら濃いのは本作だけか?
気づくだろと思ってしまうぐらいなのは没入感を削ぐ。

しかし何はともあれ、不可能だとも思える「子役をそのまま大人になっているのに使う」という続編が成功と呼べるクオリティの映画に仕上がっていることだけでも素晴らしい。
前作の核とも呼べるどんでん返しを超えるどんでん返しを見せてくれた脚本には脱帽である。


それとEDがカッコ良すぎてこれを見るだけでも価値がある。
ヒムロ

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