甲子園の魔王

エスター ファースト・キルの甲子園の魔王のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今度のエスターは火炙りだ!

”エスターの正体”が客にはバレちゃってるので、前作のジワジワとした恐怖演出から一転して水面化でのバトルロワイヤルに娯楽性をシフトしている。
兄の様子からエスターが偽物だと知っているだろうことは察せられたしなんならこいつ真エスター殺しとるんちゃうかと疑ってはいたけどオカンもヤバいんかい。

99分と短いしコミカルな(当人たちは真剣だろうが)描写も多いので非常に見やすく、分かりやすい。

ただ重要な部分をパワーと勢いで強引に押し切るところがあるのは気になった。特に最初の精神病院からの脱走シーンでの、最重要危険人物の烙印が押されたリーナに無警戒で正面のドアが急に開かれようが何も気にとめずスルーする職員たちと、ガリガリの女性に馬乗りになられて警棒を盗られ殴り殺されるまでずっと無抵抗の警備員。知恵を使って巧妙に逃げ出すとかじゃないんだ。
エスター化した後もおばあちゃんだったりインコだったり、間抜けなボロの出し方が目立つ。まあどのみちオカンもアニキも真相知ってるから結果的にはどうでも良いんだけど、幼い頃に誘拐されちゃったから昔の記憶が曖昧で〜みたいなこと言っときゃもうちょい上手く乗り切れるのにとやきもきした。
あと本当の正体や内面を匂わす物証を目立つ場所に残しすぎな、エスターお前。写真にうつるターゲットの顔をペンでぐしゃぐしゃに塗り潰すのもうやめよう。今後改善してこ。
甲子園の魔王

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