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ドラゴンボール 最強への道のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.4
96年の映画。
96年といえば、ドラゴンボールZが魔人ブウ編を終えて、一旦一区切りが付き、そこからドラゴンボールGTが始まった年。

GTは、悟空が小さくなっちゃう設定。
そういうのもあってか、本作は悟空が小さかった頃のまさに摩訶不思議なアドベンチャーのことの始まりの部分を若干書き換えて、コンパクトにまとめた話。

ブルマが山奥で悟空と出会い、道すがらウーロンが同行し始め、ヤムチャとプーアルに急襲されて、ウミガメに出会い、亀仙人が登場し、カメハメ波が出てきて、レッドリボン軍と戦い、その間に人造人間8号、通称“ハッチャン”に出会う。

この何とも懐かしいドラゴンボールの初期中の初期の話。

これが、GT当時の綺麗な画で蘇る。
そして、ただ蘇るだけではなく、あの頃よりも壮大な雰囲気を纏う。

あの頃は、まさかこんなにスケールがデカくなるとも思わず、ドラゴンボール追いかけてブルマと悟空のこじんまりした珍道中だったが、一旦魔人ブウまで駆け抜けた後の振り返り。

なので、それありきの振り返りだから、じゃっかん「ペンギン村?」感漂うあの頃の能天気なギャグ重視感とはちょっと違って、最初から迫力と疾走感とパワフル感がある。

ハッチャンの出番も、すでに知ってるからと言うのもあるけど、当時よりも力強く、悟空との絆やハッチャンが守る姿に感動すらする。

ウーロンの最初のラーメン持ったよくわからん鎧の化け物とか、ヤムチャの狼牙風風拳とか、悟空の当時の必殺技“じゃんけん”とこ、レッド総帥が出てきた時は、往年のファンとしては歓喜に満ちる。

とは言え、相変わらずのパンティだのピチピチギャルだの、キンタマクラだの、お約束、且つ伝説的なコンテンツもある。

たださすがにパフパフとか、ブルマの上着ぺローンのシーンとかは割愛されててそれはそれで時代性を感じる。

この壮大の物語は最初はこんな山奥から始まって、地球がどうとかではなく、ただただふしだらでよこしまでどうでも良い願いを叶えたいがために始まった旅だった、ということを思い出させてくれる作品。
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