二才

グッドボタン 暴走する若者たちの二才のレビュー・感想・評価

2.8
SNS、スクールカースト、このワードだけでちょっとだけワクワクしちゃう?

いいね欲しさの暴走、ってのはミスリードだと思う。
ラスト、ケリーが「手遅れ」というセリフを何度も使うけど、いつから手遅れだと思っていたのだろうか。

ひとつの過ちで、何もかもが崩壊したような気分になって、どんどん取り返しが付かなくなっていく感覚は分かる。
プライドが高かったり、完璧主義だったりする人は、そういう状況に陥りやすいかもしれない。
映画や小説の中だけの話でもなければ、他人事でもない。

真っ暗な中をひたすら保身の為だけに突っ走る恐怖感。手遅れとしか思えないのに、走らずにはいられない。とっくに限界は超えている。
マディの母親に優しく抱きしめて貰い、ようやく走るのをやめるケリー。

ケリーが自分で一線を超えてしまったと感じただろう箇所は、ダニーの死かなあ...?多分...

でもその翌日に学校休んで、早速そのネタで哀れみを乞う投稿してるあたりは、初めから殺すつもりでしたとも思える描写だから、普通にイカれた人だった気もするんだけどね。

マディ目線より、ケリーを主人公に据えた作りの方が面白かったんじゃないんかなと思ったりした。
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