Joker

ローラ殺人事件のJokerのネタバレレビュー・内容・結末

ローラ殺人事件(1944年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

フィルムノワールの中でも人気な作品らしいが、個人的にはあまりフィルムノワールらしさを感じなかった。

ウォルドー、シェルビー、マクファーソンもみんな少し変わっているというか、弱みがある感じで人間味があって良かったのだが、刑事のマクファーソンが悪い意味で刑事感がなく、最後にローラと恋に落ちるのも全体的に刑事としてあまりしっかりとしている印象を受けずしっくりとこなかった。(ローラが誰もを惹きつける女であるとしても)

モデルの女性と浮気しつつも、ローラのことを心から思っていると言うシェルビーにも全然共感出来なかった。

犯人が誰か分からず、途中でローラが生きていたという展開も面白かったけど、話しが少し複雑で真犯人が見つかった時の驚きもなかったのであまりミステリーとして楽しく感じなかった。

マクファーソンが引き込まれるほどのローラの魅力が自分には伝わってこず、またウォルドがそこまでローラに執着する気持ちも伝わらなかったのが残念で、そこを感じることが出来たら面白く感じれたと思う。

自分な個人的にフィルムノワールと感じる、主人公の破滅、バッドエンディング、ファムファタールぷり(ローラは結果的に男を破滅に追い込んでいるが、本人にその意思は無さそうで悪女ぶりに欠けた)が薄くてフィルムノワールと期待していたので残念だった。(世間ではフィルムノワールとしては名高い作品だが)

色んな人を犯人だと目を向けさすのが上手だったが、自分は残念ながらあまり楽しめなかった。
評価は高いので、しばらくして再び鑑賞したい。


良いレビュー
http://www.random-noir.net/laura-1944/
Joker

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