Jun潤

ソングバードのJun潤のレビュー・感想・評価

ソングバード(2020年製作の映画)
3.3
2022.10.14

レビュー700本達成!!🎉🎉

ポスターを見て気になった案件。
コロナ禍の中、ウイルス感染を題材にするというなかなか攻めた作品。
幸運なことにまだ感染はしていませんが、実際ウイルスの脅威に晒された時、人はどうなるのか、その辺が観れるのかも期待して今回鑑賞です。

“COVID-23”の大流行によるパンデミック禍の近未来。
致死率50%以上、空気感染もするウイルスの脅威にさらされたロサンゼルスの人々は、外出禁止と感染者完全隔離による不自由な生活を強いられていた。
そんな中、“免疫者”という、ウイルスに感染しない人間の一人として宅配便の仕事をしていたニコは、対面で会って話すこともできない恋人のサラと会話をする日々を続けている。
そしてサラの祖母の感染が発覚し、それまで異常な状況下で普通の日常を過ごしていた人々の生活が急変する。

う〜ん、画面と設定を大げさに使いすぎたB級SF・ディストピア・スリラーといった感じ。
こういう作品もあるわなとは思いますが、突然生えてくるキャラやちょっと穴多めな構成に困惑することもしばしば。

宅配便やドローン運転、音楽配信者に偽装パス作成など、現代でも新たな職業が生まれていたりしましたが、それに負けず劣らずの妙ちくりんな職業の数々。
そんな仕事に就いている人々の群像劇かと思いきや、一つ一つが最終的に絡んだり絡まなかったりのストーリー展開。

大切な人と気軽に会えないことや突然の別れ、人々の営みが崩壊してもなお既得権益に縋る哀れな人間の姿に、離れていても心で繋がる強い姿と、現実にも垣間見える辛い運命や人間の見たくない面、大切にしたい面を、よりドラマティックに描いている作品。
Jun潤

Jun潤