いろんな映画のアクションシーンが出てきて、このスタントはこの人がやったのか、と興味深いところはあるものの、テーマや着眼点が浅くて平凡。
ドキュメンタリーとしてはほとんど得るところのない作品だろう。
スタントウーマンのハリウッドでの地位向上などの訴えは分かるのだが、そんな事一般人に言われても「だからどうした」ってテーマで面白みがまったくない。
それぐらいだったらもっとスタントシーン自体にフォーカスして、詳しく撮影状況を当事者に解説してもらったほうが面白い。
歴代のレジェンド級スタントウーマンの逸話は面白かったが、話が男女平等とかに行くと退屈。
全体としては豆知識がちょっと増える程度の作品だろう。
余談。
男女平等。ってどうなの？
確かに会社などで男性とまったく同じ仕事をしているのに給料が違うとかだと平等を訴えるのは当たり前だろう。
ただ、今作のように「女性だから仕事がもらえない」ってのはかなり被害妄想が入っているんじゃないかな。
男性に合った仕事。女性に合った仕事ってのは実際に存在するわけで、こんな事まで無理に平等にする必要があるのかが疑問。
極論を言えば、染色体の形の違う生物で平等は成り立たないだろう。
男女って、同じ種だけど違う生き物だということを理解するべきだと思う。
「女性ならではの繊細なスタント」とか言っていたけど、これって「女性ならではの迫力のないスタント」とまったく同じレベルの考えで、平等を訴えている事に矛盾した発言だって気づいていないのが笑えた。
今作で言えば、実力があれば男女関係ないんじゃない？ってのが観た感想だ。
