わさドラの中でも屈指の名作だと思った。
ドラえもん映画としてだけでなく、スペースオペラとしても非常に面白い。
藤子先生の原作に対して随所にアレンジを加えており、それが悪く出ている所もあるけれど（パピが登場するまでの展開は、原作の方が圧倒的に面白くて惹き込まれる）、パピを勇敢な大統領としてだけではなく一人の少年として描いたこと、パピの選択や、一人だけPICIAに捕えられずに助かったのび太くんの行動など本当に素晴らしく、ドキドキさせられた。
原作ではいくつもの心を打たれる名台詞が登場するけれど、それは本作でも活かされている。
オリジナルの展開が加わったことによって、原作を知っていてもハラハラドキドキ出来る。
最後には民衆の力が独裁者を打ち負かす……今の不安定な世界情勢と重ねてしまう所があって、点数が甘くなっているかもしれないけれど、本当にいい作品だった。
ゲスト声優は、松岡さんは思ったより悪くなかった。
ミルクボーイは……うーん……。
