BOB

ザ・ホワイトタイガーのBOBのレビュー・感想・評価

ザ・ホワイトタイガー(2021年製作の映画)
3.8
インド貧困層出身の男の成り上がりを描いた社会派ドラマ。

"the rooster coop"

ボリウッドではないインド映画ということで、Netflixらしい挑戦的な作品だった。インドの"奴隷社会"を訴えるようなシリアスな内容で、とても興味深かった。

"骨の髄まで使用人"という言葉が印象的。インドの民主主義社会において、持たざる者が搾取され続け、負の連鎖から逃れられない(逃れさせない)社会の構図が上手く描かれていたと思う。賛否両論あるだろうが、自力で脱出するにはその選択肢しかなかったのではないかとも思ってしまう。そもそも、何も知らずに一生を終える人々の方が多数派なのだろうかとも思う。

"サクセス"パートがあっさりで、少し物足りなさを感じた。いや、『スラムドッグミリオネア』のような"映画的"な作品にならないためには、これくらい抑えた演出で正解なのか?

"The trustworthiness of servants is so strong that you can put the key of emancipation in a man's hand and he will throw it back at you with a curse."

"Eat or get eaten up"

"But for the poor, there are only two ways to get to the top, crime or politics. "

350
BOB

BOB